マツノヤひと・もよう学研究所

独断と臆見による人文学研究と時評

2020-02-29から1日間の記事一覧

隠喩と語源

語源は基本的に眉唾ものである。とくに即物的、明示的にかたられる「語源」は、たいていがこじつけである。地名などがその典型であろう。それを収集、検証し学問体系にまで昇華するのはまず稀有な大事業だ。言語というのは社会生活の根幹であるため、その正…

Introduction to Drasmatica――唯劇論と飛躍

長年積ん読していたホカートの『王権』(岩波文庫)を読んでいたら、ミトラス教のことについて書いてあったり、「唯劇論」に活かせそうなアイデアを多く見つけた。というよりアウグスティヌスが聖書を「取りて、読め(Tolle, lege)」してしまったようにまま…