マツノヤひと・もよう学研究所

独断と臆見による人文学研究と時評

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ポスト・グローバルとパスト・グローバル

現代社会の政治や経済においても、「グローバル」という観点は非常にややこしい問題を孕んでいる。 経営者や政治家は、英語の公用語化や自由貿易などという、ときに荒唐無稽で、ときに皮相のみに終わる目標を掲げる。いままでの決まり事を総とっかえして、世…

言語文化の再構にむけて:工匠文化へのまなざし

人文学で取り扱う知識は、一般的に「教養」と呼ばれている。それらは、たとえば国家だったり民族だったり、あるいはもっと広範な「人類」を主体に、積み上げられてきた知を取り扱うことを建前としている。書店にならぶ「教養」の本をざっと見れば、驚くほど…

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研究所(ブログ)開設から1年経ったのでそろそろ再始動します。