6・1知域総合人文学研究所設立宣言
ブログご愛読者の皆様へ
いつもご声援とご愛顧を賜りまして誠に感謝いたします。
マツノヤ人文学研究所は、この度11月11日の設立より半年と20日くらいを迎え、より研究内容の深化と発展を期すべく、2020年6月1日付けで名称をマツノヤ財団 知域総合人文学研究所に改称し、研究方針の明確化のために設立宣言を発表します。
グローバル化の退潮と孤立主義の台頭のさなか、人文系学問は食えない、実生活の役に立たないという烙印を押されています。書店には売れるマンガとゴシップ雑誌、有名人のゴーストライター新書本しか置いておらず、人文教養がかつて果たしていた社会的統合、知の普遍化というから役わりからは遠のくばかりです。
大学生はろくに勉強をせず安価な労働力、安易な購買力として利用されるにすぎず、地方自治体や就活参加企業は大学の知的資源を長期的に活用する視点に欠けています。
これについては、大学当局も文部科学行政も就活予備校化を進め、文系学問のイノベーションなど眼中にないようなので仕方がありません。我われマツノヤ財団 知域総合人文学研究所(以下、知人研)はこのような文系冷遇の危機的状況を打破するために2019年11月11日、マツノヤ人文学研究所を前身として設立されました。
活動には以下の6つを予定しています。
- 歴史学・哲学・語学・文学など、人文学の知識の総合的研究と成果の共有。(研究部)
- 研究成果を地域活性化に応用するためのブレーンストーミング活動。(知域連携部)
- 以上1及び2の広報活動として、メディアミックスの模索。(企画広報部)
- 政治経済情報などの収集。(情報部)
- 学問の枠を融かし、成果をフィードバックする「学融」システムの構築。(学融部)
- 言語コミュニケーションについての研究。(情報文化圏交渉比較言語人文学部)
知人研は、文系学問を通じて人を知り、地域、学域を越えた知人のネットワークを広げる、という願いのもと命名されました。知人からやがては同じ釜の飯を食った「学融」へという望みもまた込められています。
テレワークによりリカレント教育の機運も高まると予想される昨今において、フィールドワークを盛んに行い、地域にフィードバックするというフィールドバックの精神を目標に活動していく所存であります。たとえば学習塾は、フィールドバックを取り入れ、学生だけでなく働く人の情報共有の場や、地方創生の窓口となっていくでしょう。
そしてゆくゆくは、人文学衰退の現状に手をこまねいている京大人文研や日文研などを乗っ取り、幅広い学問の意見交換の場として、「知人研の京都」を実現することを目指します。
なお、当ブログ、およびnoteにおける別館のブログ名は変えるのがめんどくさいのでそのままとします。変わらぬご声援とご愛顧のほどをよろしくお願いいたします。
2020年6月1日 吹田江坂 麺や636緊急総会により採択
知人研所長兼研究部部長兼知域連携部部長兼企画広報部部長兼情報部部長兼学融部部長兼情報文化圏交渉比較言語人文学部部長